【必見!】運動指導歴10年以上のプロが教える!子どもの運動能力向上の考え方

ゴールデンエイジについてまとめました。 子どもの体操・体育

運動指導歴10年以上のプロが教える子どもの運動能力向上理論です。

子どもの運動能力をあげるには・・・

少しでも運動神経がいい子に育ってほしいなど、自分の子どもなら考えますよね。実は、子どもの運動能力を上げるには適した時期、いわゆる「ゴールデンエイジ期」という時期があります。

この時期に、どんな運動をしたかによって子どもの運動能力は大きく変わります。アメリカでは、子どものうちはスポーツクラブなどで複数のスポーツを経験させ、シーズンによって専門種目を変えたりもしています。

子どもの成長に合わせて運動内容を変化させることで、成長に繋がり、結果、運動神経が良い子に育つ可能性を上げれます。今回は「ゴールデンエイジ期」についてまとめました。

運動能力が向上するとどうなる??

単に運動能力が向上すると、単に運動時に体を動かす能力があがるだけではなく、神経経路の発達、筋力や骨密度の向上により、怪我のリスクを抑えることができます。

例えば、転んだ時に、反射的に手が前に出るなどの対応ができるようになります。

また、筋力が発達することにより、体を動かすときのパワーが増え、脂肪が蓄積しにくい体にもなります。健康維持にもつながるということです。

一番成長する時期に、運動能力を向上させることで、将来の健康状態にもつながるということです。

補足として、大人になっても、自転車に乗れない、ボールを使った運動が苦手な方は、この成長期をうまく活かせなかった方が多いです。

ゴールデンエイジ期とは??

心や体、運動能力は子どものうちが一番成長します。いわゆる、成長期というやつです。

成長期では筋肉や骨、神経などの成長速度が一番変化がある時期があり、その期間を「ゴールデンエイジ期」と呼ばれています。

ゴールデンエイジ期に適した運動をすることにより、神経の発達、身体の強化が起こり、運動能力を成長させることができます。

実は2つあるゴールデンエイジ期

ゴールデンエイジ期は実は2回ほど時期があります。

「プレゴールデンエイジ期」・「ゴールデンエイジ期」です。

【プレゴールデンエイジ期とは??】

ゴールデンエイジ期より前に起こる成長期のことです。年齢でいうと約5才~8才までの期間のことを指し、この時期は脳の神経や脳から脊髄、そして四肢へと繋がる神経回路が急激に発達します。

簡単にいうと細かい行動ができるようになります。(積み木やパズルなど)

【ゴールデンエイジ期】

プレゴールデンエイジ期が終了したあとに訪れる、大きな成長期のことをゴールデンエイジ期といいます。年齢でいうと、9才~12才までの期間のことを指し、筋力や骨が神経とさらに繋がり、複雑な動きに上手さが出てくる時期です。一度に複数の行動を実施できるようになります。

簡単にいうと、サッカーでドリブルしながら周りの選手を見て行動できるなど、複数の動きができるようになります。

また、プレゴールデンエイジ期やゴールデンエイジ期は、人生で1回しか現れない「あらゆる動作も短期で習得」できる期間です。大人になってからでは成長済みとなり、この期間は現れません・・・

プレゴールデンエイジの特徴とおすすめの運動

プレゴールデンエイジの時期は、大きな特徴はとても高い集中力を保つことができるということです。しかし、長時間の集中はできません。

この時期は、1つの運動だけではなく、さまざまな運動を経験させると良いです。また、大きく動かすだけではなく、ダンスでリズムをとる、積み木やパズルなどの細かい作業も成長には効果的です。

ただし、この時期は、子ども特有の飽きやすい、冷めやすい時期でもあります。すぐに飽きてしまうかもしれませんが、さまざまな運動が、次につながると考えて大目にみてあげましょう

【おすすめの運動】

・かけっこや鬼ごっこなどの走り回る運動

・ボール遊びなどの道具を使った運動

・リズム遊びなどの音楽を聴きながらの運動

・水泳などの水中での全身運動

・体操などの体全身の扱い方を習得できる運動

ゴールデンエイジ期の特徴とおすすめの運動

ゴールデンエイジの時期は、精神面でも大きく成長し、自分の考えを持ち始めて行動するようになります。

例として、負けず嫌いなどの競争心を持ち始めるなどの特徴が表れてきます。プレゴールデンエイジ期よりもさらに集中力が高く、そして長く継続し続けることが可能となります。

また、言葉で理解してイメージする能力も、大きく成長するので複合的な動きや、高度な技術の習得にも向いています。ルールがあるスポーツや、団体スポーツを導入するには一番良い時期です。

【おすすめ】

・バスケットボールやサッカーなどのコンタクトがある団体スポーツ

・野球のような全身を使った団体スポーツ

・水泳や体操のようなタイムや表現力を表すスポーツ

まとめ

世の中には小さいうちからとにかく一つのスポーツ(専門種目)をやらせてプロを目指すという考え方もあります。たしかに、子ども頃から詰め込むように一つのスポーツをすることで、高い技術を習得することができます。

しかし、技術面は大きく成長しますが、詰め込みをすることで子どもたち自身のメンタル崩壊や、身体面は偏った成長により、成長が止まる場合があります。

成長期は、子どものうちにしか成長しない神経回路や、身体への成長があります。この時期を大切にすることで、結果的に、詰め込みを行うよりも、技術面の成長は劣るかも知れませんが、身体的にもメンタル的にも成長した選手に育つと思います。

今回、ご紹介した成長期(プレゴールデンエイジ期、ゴールデンエイジ期)という考え方を参考にし、子どもたちにはさまざまな運動を経験・体験させてあげてください。

そうすることで、運動能力を飛躍的にあげることができ、かつ怪我の予防にも繋がると思います。

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