【必見!】運動指導歴10年以上のプロが教える!子どもたちに起こる怪我の紹介・対応方法

子どもの体操・体育

怪我はいつ起こるかわかりません。ここで勉強しておきましょう。

指導員として経験した指導中のケガのリスク

運動指導歴10年以上の私でも、指導中にたくさんの怪我に遭遇してきました。

指導の大前提として、子どもたちや選手には、怪我をさせないように最善を尽くすのは絶対です!!練習の強度を下げてでも怪我をさせないように努めています。

しかし、怪我というのはいつ起こるかわかりません。私が一番指導中に衝撃を受けたケガがあります。

それは、トランポリンの指導をしていた時です。指導時間が終了し、最後、挨拶をするために整列を促したときに怪我が発生しました。

その子はトランポリンによって下半身を動かし続けた結果、整列時の移動中に転倒、そのまま手をつきましたが、手の付きどころが悪く、前腕骨開放骨折をしてしまいました。(ちなみに中学生でした。)

私もまさかこんなことで怪我をするかと思いましたが、改めて怪我をさせてしまったと後悔も生まれました。もっと練習時間を短くすれば、強度を下げていれば・・・いろいろと考えさせられました。

私が言いたいことは、どんだけ用意していたとしても怪我は起こる可能性はゼロではないということです。

怪我をしたら応急処置!!

怪我をしたら、指導を中断し、応急処置をしましょう!

応急処置をすることで、痛みの軽減や、その後の回復速度につながります。しかし、間違えた知識で応急処置をすると、返って悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。

ちなみに、上記のトランポリンで怪我をした子は、その場にいた指導員3人体制で応急処置、救急要請、保護者との連絡など、適切に対応することで約半年後には競技へ復帰していました。

応急処置はできたら複数名で協力し合いながら対応すると、スムーズに対応できます。

怪我率NO.1 擦り傷・切り傷

運動していて一番多いケガが擦り傷・切り傷です。

転んで、ぶつかってなどでよく発生します。

<擦り傷・切り傷の応急処置>

① とにかく水で洗い流す。砂利などの異物を取る。

② 止血する。(ガーゼやハンカチを使って患部を圧迫)

③ 絆創膏やガーゼで患部を覆う。

出血がひどい場合は、心臓より高い位置で患部を上げると止血しやすいです。

また、ティッシュは血と一緒に固まりやすく剥がしにくいので使用しないでください。

また、処置する人も手袋をする、処置後は除菌をするようにしましょう。(場合によっては処置した人が感染症になる可能性があるため)

ケガ率NO.2 打撲・骨折・突き指・捻挫

打撲・骨折・突き指・捻挫は紙一重な部分があります。

目視では折れてるようには見えないけど、レントゲンを撮ると骨がかけていたり、ヒビが入っている場合があります。

応急処置をしても痛みが続くようなら病院にいきましょう。

<打撲・骨折・突き指・捻挫の応急処置>

① 患部を冷やす。(目安20分程度)

② 患部を固定する。

※添木やテーピングを使用して、固定するのが望ましい。打撲の場合は固定せずに安静にする。

③ 患部を心臓より高い位置に上げる。

これらのケガは靭帯や骨に異常があり、痛みや腫れを起こします。R(安静)、I(冷却)、C(圧迫(固定))、E(挙上)の通称RICE処置を実施してください。

常備しておくとよいもの

ケガがした時に、常備しておくとよいものを伝えます。

・三角巾(ガーゼのかわりにもなります)

・絆創膏

・ビニール袋(厚手)

三角巾はとにかく万能です。止血時に使用できたり、固定するときもテーピングの代用としても使用できます。

しかも、体のほとんどの個所に使用できます。

絆創膏は、止血後に使用してください。

ビニール袋は、嘔吐したときや、水筒の氷を使用しての冷却に使用できます。(水でもの可能)

この3つさえ常備しておけばなんとかなります。

補足① 過呼吸になる可能性あり

子どもたちは、怪我をする経験は大人よりも少ないです。

そのため、強い痛みや精神的なストレスによって呼吸のリズムが乱れ、過呼吸が起こる可能性があります。

過呼吸とは、呼吸が乱れてしまい、二酸化炭素不足に陥ってしまう現象です。場合によっては、窒息して気絶してしまいます。

過呼吸の症状は「呼吸が浅くうまく吐けていない」「全身のしびれ」などが代表的です。

仮に、過呼吸症状がでたら、吐くことに意識をさせること。ビニール袋などの袋を口に当ててあげるといいです。あとは「大丈夫だよ。」との安心感を与えてあげることも有効的です。

補足② もしものときのマニュアルを用意

指導中になにが起こるか本当にわかりません。単独で指導をする場合は応急処置は指導員が行い、その他協力者(観覧している保護者でもok)が救急車要請などの対応ができるように日頃からマニュアルを用意しておくこと。

複数人の指導者の場合も、誰がなにをするか?どう動くかをマニュアル化しておきましょう!!

あと意外に軽視しがちなことは、精神的なフォローです。怪我をした本人ももちろんですが、一緒に参加していた子どもたちや保護者たちへのフォローはかなり重要です。

子どもは、特に感受性が強いため、トラウマになったりする可能性もあります。怪我した状況に極力離す、触れないようにするといいと思います。

また、保護者の皆様には口頭でいいので、状況の説明等をしておくと良いでしょう。

そして仕事みたいですが、なにか起こったときは全員で協力して「報告・連絡・相談」が重要になります!!

まとめ

どんなすばらしい指導員でもいつ怪我に遭遇するかわかりません。そのため、いつ起きてもいいように、応急処置の知識を常に更新していくこと、救急バックなどの常備させておくことが重要です。

また、指導員が複数人いる場合は、連携がとえれるようにいつでも怪我マニュアルなどの研修をしておくことが大切です。

いつでも対応できるように準備しておきましょう!!

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