【必見!】体操指導歴10年以上のプロが教える!逆上がりのやり方・教え方!!

子どもの体操・体育

体操指導歴10年以上のプロが逆上がりを教えます!!君ならできる♪

逆上がりはどんな子どもでもコツさつかめればできるようになります!!

結論からいいます。逆上がりはどんな子どもでもコツさえつかめればできるようになります。

現在、学校教育では逆上がりの教えを一般的なやり方しか教えてくれず、あとはとにかく練習しましょう。というスタンスがメインとなっています。そのため、取得するためには「友達を逆上がりを見て学ぶ」「親から教えてもらう」などほぼ自己流での習得がメインとなってしまします。

このブログでは、逆上がりができるようになるまでのプロセスとその理論・練習方法を解説します。実際に逆上がりを習得したい子や逆上がりを子どもに教えた方に必見の内容となっております。

なぜ逆上がりができない、苦手な子が多いのか?

子どもの体操指導をしていると、明らかに逆上がりができない子どもが増えてきています。保護者と話をすると『うちの子は力がない』とか『体重が重い』など保護者がなんとなく逆上がりができない理由を決めてしまっています。あきらめている家庭も・・・

逆上がりができない子が増えてきている原因は『鉄棒に触れる時間が圧倒的に減った』からです。

近年、残念なことに公園からは『鉄棒が危険遊具』となり、設置が少なくなってきています。そのため、自主的に遊びの中で鉄棒に増えれる機会が減り、逆上がりの習得から大きく衰退してしまっています。

逆上がりは誰でもコツさえつかめれば簡単にできる技です。力がない、体重が重いはできない理由にはなりません。

ポイント① 後ろに転がろう!

ポイント① 後ろに転がろう!!

まず大事なことは後ろに転がるということが大切です。逆上がりの動きは蹴り上げた後に頭よりも足が後ろにくる動作がはいります。

これは後ろに転がるという動作です。運動ができる子からすれば「当たり前」の動きですが、その「当たり前」が意外にできないことが多いです。

逆上がりができない子の多くが「後転(うしろまわり」ができません。一度、布団の上でやってみてください。

<ポイント①の練習>

【練習名:ゆりかご】

動作:体操座りで手を前に組む→後ろに転がる→元に戻る

ポイント:手を離さない。あごが上を向かない。横に倒れない。また後ろに転がる際の恐怖心に慣れていきましょう!!

【練習名:ささ舟

動作:長座体前屈で座る→後ろに転がる→つま先が頭の上を通り床につける→元の姿勢に戻る(手も床につける)

ポイント:あごが上を向かない。手をしっかりと床につける。。手を床につける際は指先がしっかり開いているか確認しましょう。曲がっていると怪我します。

【練習名:後転(うしろまわり)

動作:マット運動の後ろまわり

ポイント:スムーズにできること。途中で止まってしまう場合は。枕の上に座ってから後転を行うとスムーズにいきます。坂道を下っていくイメージでやるとできるようになります。

ポイント② 鉄棒の高さは腰と同じか低いもので練習!!

鉄棒!!逆上がりが苦手・できない人必見

ポイント② 鉄棒の高さは腰と同じか低いもので練習しましょう!

ここから鉄棒の練習に入ります!!ここで一番大切なことは練習する鉄棒の高さです。必ず腰の高さと同等かそれよりも低いもので練習してください。

高い鉄棒での逆上がりは懸垂さかあがりといい、腕力が必要となるためかなり難易度があがってしまいます。そのため、高い鉄棒では大人でも逆上がりができない人は多いと思います。

足元に台を置くなどして調整しましょう。

ポイント③ 最初に姿勢をつくること!反動をつけない!!

ポイント③ 最初に姿勢をつくること!反動はつけない!

最初の姿勢は下の写真の通りです。

反動をつけて逆上がりを実施するのをやめましょう!!反動とは・・・よく見かける「1・2・3」などのかけごえと同時に肘の曲げ伸ばし、膝の上げ下げをすることです。

これではせっかくきれいな姿勢を作ったのに姿勢が崩れてしまいます。反動をつけることで体に遠心力がかかり、鉄棒から離れてしまう・・・つまり余計に逆上がりが出来なくなってしまいます。

極端にいうと鉄棒の下から逆上がりをはじめるイメージをもつようにしましょう。

<最初の姿勢>

【最初の姿勢】

・肘は曲げた状態(脇は体側で横に開かない)

・足はかけっこの姿勢(最初に振り上げる足が後ろ)

・あごはあげない(引いた状態、目線がへそ)

・鉄棒の下に体(足も)がはいる。

ポイント:とにかく鉄棒に近づいた状態をつくる。鉄棒の下からスタートするイメージが望ましいです。

補足:手の握りは順手(上からつかむ)のほうがいい。逆手で行うと逆上がりはできても、そのあとの逆上がりから前まわりなどのつなげ技がやりにくくなります。はじめから順手で練習することをおすすめします。

ポイント④ あごをひく、膝を鉄棒に乗せる!!

ポイント④ あごをひく、膝を鉄棒に乗せる!!

いよいよ鉄棒で逆上がりを行います。

大切なことは後ろの足(ふともも・膝)を鉄棒の上の乗せるイメージを持たせましょう。(イメージはささ舟です。)

動作の途中で肘が伸びきってしまい逆上がりができないということが発生します。

これは、腕力がないのではなく、あごが上を向き重心が後ろにいってしまい、必然的に肘が伸びきってしまいます。

あごが上がらないように目線をおへそにもってきたりなどしてあごをひくようにしましょう。

<逆上がりの復習>

【逆上がりの復習】

・鉄棒を使わずに後ろに転がる練習をしましょう。(ゆりかごやささ船)

・鉄棒は腰と同じかそれよりも低いもので練習しましょう。

・最初の姿勢を作り、反動をつけないようにしよう。

・あごをひき、足(ふとももや膝)を鉄棒の上に乗せよう。

ポイント:とにかく鉄棒に近づいた状態をつくる。

追加:タオルやロープなどの道具を使って練習もおすすめです。やり方は、体と鉄棒が離れないようにタオル(ロープ)を背中から脇を通し、タオルの先端を鉄棒と一緒に握ったまま逆上がりを行います。すると、タオルが補助(支え)となり『くるっ』と自然に回ることができます。

このようにちょっとした工夫で楽しみながら練習することもできます。

注意:鉄棒の練習時に手のひらに汗をたくさんかきます。手が汗で濡れていると滑って落下し、怪我の恐れがあります。また、手のひらが濡れていると手の皮がめくれるように剥けてしまう場合もあります。できる限り、汗を拭いて練習しましょう。

ポイント⑤ それでも逆上がりができない子のための練習方法

どうしても逆上がりができない子のための逆上がり分解練習を紹介します。逆上がりができない子の多くは鉄棒に苦手意識があったり、恐怖心があったりします。

まずは鉄棒に触れる、握る、上るなど鉄棒に慣れることが一番のポイントです。

鉄棒の導入として練習方法をいくつかご紹介します

<さまざまな練習方法>

【練習名:ぶたのまるやき

動作:鉄棒にぶら下がる。足もしっかりかける。

ポイント:手を離さない。慣れてきたら揺れてみましょう。親や友達に押してもらい揺れるのもおすすめです。

慣れてきたら、「肘を曲げる」や「片手でぶら下がる」など難易度を上げていくのも良い練習になります。体操教室では片手でじゃんけんなどして盛り上がってました。

【練習名:足ぬきまわり

動作:ぶら下がる→手の間に両足を入れて後ろへ→戻る

ポイント:足を最初は鉄棒にひかけて腕の間を通る。慣れてきたら鉄棒に当たらないように通る。手の幅が狭いとお尻が通らずに引っかかってしまうので、手の幅は少し広めにセットしましょう。

注意:鉄棒から落下する可能性があるので補助者は必ず手を握っておきましょう。

あまりおすすめしない練習方法

ここでは一般的に逆上がりの練習として行われているのですが、個人的におすすめしない(してほしくない)練習方法を掲載しておきます。

【坂を上ってからの逆上がり】

写真のような坂を使用しての練習は指導員用にできている練習だと思います。なぜならば、坂を使用することで、足の方向は前に向かってしまい、本来、上に足を蹴り上げるための動作練習にならないからです。

この練習は指導員が補助に入らなくてもよく、一人で練習させるための道具にすぎません。

※あくまで個人的な意見です…

この逆上がり台を使えば逆上がりできるのに、台がなくなるとできないということはあるあるです。

逆上がりができるようになったら・・・

逆上がりができるようになると鉄棒の楽しさが倍以上になります。逆上がりができるなったら・・・

連続逆上がり(何回も連続して逆上がりをする)や空中逆上がり(逆上がり後に地面に下りずに再度逆上がりをする)などチャレンジしてもよいと思います。

また、体操選手のように連続してさまざまな技をやってみるのも一つの楽しみです。

例)逆上がり⇒空中逆上がり⇒まえまわり⇒着地

最後に

逆上がりは、鉄棒の中で一番最初に当たる壁だと思います。私自身も子どもの頃の鉄棒のイメージは怖い、痛い、つらいでした。

しかし、子どもに指導しながら一番強く感じていることは、鉄棒は事前の準備とコツさえしっかりつかめれば簡単であり、そしてとても楽しめる遊具だと思います。

公園から少しづつ消えていってる鉄棒ですが、楽しめる遊具としてこれからも活用していたもらいたいです。

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